年末年始、友人と『VALORANT』や『Apex Legends』を遊ぶ機会が増えています。
そこで毎回発生するのが、この問題です。
「足音を聞くためにゲーム音を上げると、友人の声が聞こえない」
「友人の声を上げると、今度はゲームの重要な音が聞こえない」
その都度、Windowsの画面に戻ってDiscordの音量をいじったり、ゲーム内の設定を開いたり…。この「音量調整の手間」が、僕のゲーム体験を阻害しています。
このストレスを物理的に解決してくれると噂のデバイスが、老舗音響メーカーYamahaが本気で作ったゲーミングミキサー『ZG01』です。
価格は約3万円。
「音を調整するだけの機械に3万?」と思いましたが、調べてみるとこれはゲーマーのための「司令塔」でした。
しかし、購入ボタンを押す前にスペックを徹底調査(リサーチ)したところ、特にPS5などの家庭用ゲーム機ユーザーにとって「致命的とも言える仕様(できないこと)」があることが判明しました。
今回は、音量バランス沼から抜け出したい僕が調べ上げたZG01の「神機能」と、購入前に絶対に知っておくべき「HDMIパススルーの落とし穴」についてまとめます。
Yamaha ZG01とは?「音のコックピット」を手に入れる
ZG01は、ゲーム機やPCからの「ゲーム音」と、Discordなどの「ボイスチャット音」を別々に取り込み、手元でミックスしてヘッドホンに流すデバイスです。
最大の特徴は、本体にある3つの物理ノブ(ツマミ)です。
- 自分のマイク音量
- 相手のボイスチャット音量
- ゲームの音量
これらが独立しており、例えば「クラッチシーン(緊迫した場面)だから、一瞬だけ友人の声を絞りたい!」と思ったら、手元のツマミを左に回すだけで即座に黙らせる(音を下げる)ことができます。
画面上の操作は一切不要。この直感的な操作こそが、全ゲーマーが求めていたものです。
徹底調査して分かった「評判・メリット」
ユーザーレビューを深掘りすると、単なるミキサー以上の価値が見えてきました。
① 「Sound Blaster」にはない直感操作
ゲーミングアンプといえば『Sound Blaster』や『MixAmp』が有名ですが、それらは「ゲーム音とVC音のバランス(Mix)」を一つのダイヤルで調整するタイプが多いです。
ZG01はそれぞれが独立したツマミなので、「ゲーム音はそのままで、VCだけ下げる」といった微調整が圧倒的にやりやすいとの評判です。
② 自分の声を「イケボ」にするDSP処理
Yamahaの業務用音響機器のノウハウが詰め込まれており、マイク音声にコンプレッサーやEQをかけて、ラジオDJのような聞き取りやすい声に加工できます。
ボイスチェンジャー機能や、効果音(拍手など)を鳴らすボタンもあり、通話が盛り上がること間違いなしです。
③ 最高の没入感「ZG SURROUND」
ヘッドホンでサラウンド(立体音響)を聞くための独自の技術が搭載されています。
『FF14』などのRPGやオープンワールドゲームにおいて、従来のバーチャルサラウンドよりも自然で、長時間聞いても疲れない音響体験ができると高評価です。
【超重要】購入前に知っておくべき「できないこと」・弱点
ここが今回のリサーチで最も重要な発見です。特にPS5ユーザーは要注意です。
1. HDMI端子が「4K/120Hz」に対応していない
ZG01には、ゲーム機の映像と音を分離するためのHDMI端子(パススルー)がついています。
しかし、この端子の規格は「HDMI 2.0」止まりです。
つまり、PS5をZG01経由でモニターに繋ぐと、「4K/120Hz」や「VRR(可変リフレッシュレート)」といったPS5のフルスペック映像が出せなくなります。
(※4K/60Hzや、フルHD/120Hzなら可能です)
回避策はあるが…
この問題を回避するには、「PS5 → モニター」に直接HDMIを繋ぎ、モニターの音声出力端子からAUXケーブル等でZG01に音を入れるか、別途「HDMI音声分離器(4K/120Hz対応)」を買う必要があります。
配線がスパゲッティ状態になり、ノイズが乗る原因にもなるため、スマートな接続を諦める必要があります。
2. 設定ソフト「ZG Controller」が難解すぎる
Yamahaの製品全般に言えることですが、専用ソフトのUIが専門的すぎて、オーディオ初心者には解読不能です。
「コンプレッサー」「リミッター」「ゲート」などの音響用語を理解していないと、マイク設定を最適化するまでに挫折する可能性があります。
「挿せば使える」という簡単なデバイスではないと覚悟しましょう。
3. デスク上で場所を取る
横幅が約20cmあります。キーボードとマウスの間に置くには少し邪魔なサイズ感です。
ストリーマーなら良いですが、一般ゲーマーの狭いデスクには「ASTRO MixAmp」のようなコンパクトな製品の方が収まりが良いかもしれません。
総括:PCゲーマーなら「買い」。PS5ゲーマーは「要注意」
調査の結果、Yamaha ZG01は以下のような人にとっての「ゴール」だと分かりました。
- PCゲーマーである(HDMIパススルーを使わず、USB接続だけで完結する)。
- Discordの音量調整にストレスを感じている。
- 物理的なメカメカしい操作感が好き。
逆に、PS5の性能をフルに活かしたい人にとっては、HDMIの規格がボトルネックになります。
僕はPCメインで遊ぶことが多いので、この「物理ツマミの快感」を得るために、デスクのスペースを空けてお迎えする準備を進めています。
音量バランスのストレスから解放され、ゲームだけに集中できる環境。3万円の価値は十分にあるはずです。
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音声環境を整えたら、次は入力デバイスと映像にもこだわりましょう。


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