最新ゲームの要求スペック、高すぎませんか?
『モンスターハンターワイルズ』や『Civilization VII』など、やりたいゲームはあるけれど、手持ちのPC(RTX 3060や20シリーズ、あるいはそれ以下)では設定を最低にしてもカクカクする。
かといって、10万円以上する最新グラボに買い替える余裕はない。
そんな「低スペックPC難民」の僕たちを救う、信じられないツールがSteamにあります。
その名は『Lossless Scaling』。
価格はわずか700円(ランチ1回分)。
これを導入するだけで、「30fpsしか出ないゲームが、見た目だけ60fps〜90fpsでヌルヌル動くようになる」のです。
「そんなうまい話があるか」と疑っていましたが、実際に試して腰を抜かしました。
今回は、この神ツールの仕組みと、逆に「競技系FPSでは絶対に使えない(できないこと)」という技術的な弱点について、初心者にも分かりやすく解説します。
Lossless Scalingとは? 全てのグラボで使える「フレーム生成」
最近の高級グラボ(RTX 40シリーズ)には「DLSS 3 フレーム生成」という機能がついています。
これはAIが「映像と映像の間のコマ」を勝手に作り出して挟み込むことで、滑らかに見せる技術です。
Lossless Scalingは、この「フレーム生成(FG)」を、メーカーやグラボの種類を問わず、無理やり適用させるソフトです。
- RTX 20 / 30シリーズでも使える。
- AMD Radeonや、内蔵グラフィック(ノートPC)でも使える。
- Switchのエミュレーターや、YouTube動画にも使える。
つまり、画面に映っているものなら何でもヌルヌルにできるのです。
実際に『モンハンワイルズ』で試してみた結果
僕のサブPC(RTX 3060 Laptop)で検証しました。
【導入前】
画質「中」、DLSSオンでも、重いシーンでは「35fps〜40fps」しか出ません。
ガクガクして、カメラを回すと酔います。
【Lossless Scaling(LSFG 2.3)オン】
ソフトを起動し、「スケール」ボタンを押すと…
SteamのFPSカウンターは35のままですが、Lossless Scaling側の表示は「70fps〜80fps」に跳ね上がりました。
「え、気持ち悪いくらい滑らか…」
見た目は完全に60fps以上の動きです。カクつきが消え、家庭用ゲーム機のパフォーマンスモードのような快適さに変貌しました。
700円でグラボをワンランク上げたような感動です。
【超重要】購入前に知っておくべき「できないこと」・弱点
これだけ聞くと最強ですが、魔法には代償があります。以下の弱点を理解していないと「詐欺だ!」と感じるかもしれません。
1. 「遅延(入力ラグ)」は減らない。むしろ増える
ここが最も重要です。
このソフトは「今のコマ」と「次のコマ」を見て「中間のコマ」を作ります。
つまり、「少し未来の映像を表示するために、ほんの一瞬だけ表示を遅らせている」のです。
見た目はヌルヌルになりますが、マウスを動かしてから画面が動くまでの反応速度(レイテンシ)は、元の30fps時代のまま、あるいは処理が増える分だけ少し悪化します。
そのため、『VALORANT』や『Apex Legends』のような、コンマ1秒を争う対人FPSでは絶対に使えません。
(エイムがワンテンポ遅れて感じるため、撃ち負けます)
2. 元のFPSが低すぎると「破綻」する
「10fpsを60fpsにしたい!」というのは無理です。
元の映像の情報量が少なすぎると、生成されるコマが歪んでしまい、画面全体がグニャグニャになります。
快適に使うには、最低でも「安定して30fps」が出ている状態が必要です。
「重すぎてまともに動かないゲーム」を救うものではなく、「あと一歩で快適になるゲーム」を救うものです。
3. UIや字幕に「ゴースト」が出る
激しくカメラを動かすと、体力の数値や字幕、照準(クロスヘア)の周りに、残像のようなノイズ(ゴースト)が出ることがあります。
最新バージョン(LSFG 2.3以降)でかなり改善されましたが、それでも完璧ではありません。
「映像美を楽しむソロゲー」なら気になりませんが、細かい文字を読むゲームだと目が疲れる可能性があります。
設定のコツ:これだけ覚えておけばOK
導入したら、以下の設定にするのがおすすめです。
- ゲーム側の設定:
画面モードを「ボーダレスウィンドウ(枠なしウィンドウ)」または「ウィンドウ」にする。(※フルスクリーンだと動きません) - Lossless Scaling側の設定:
・スケーリングタイプ:「オフ」(画質を変えずに滑らかさだけ足す場合)
・フレームジェネレーション:「LSFG 2.3」(または最新版)
・モード:「X2」(2倍)
これで「スケール」ボタンを押し、5秒以内にゲーム画面に戻れば適用されます。
総括:ソロゲーマーなら「買わない理由がない」
『モンハン』『サイバーパンク』『フライトシミュレーター』。
こういった「重いソロ用ゲーム」を遊ぶなら、Lossless Scalingは費用対効果が宇宙一高いツールです。
7万円のグラボを買う前に、まずは700円のソフトを試してみてください。
あなたのPCは、あなたが思っているよりも、まだ戦えるかもしれませんよ。
Steamストアページ:
Lossless Scaling
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