仕事始めの疲れを吹き飛ばすには、どうすればいいか。
答えは簡単です。「何も考えられないほどのスピード」に身を任せればいいのです。
名作『Dead Cells』を生み出したMotion Twinの最新作、『Windblown(ウィンドブローン)』。
このゲームを一言で表すなら、「ブレーキの壊れたジェットコースター」です。
見下ろし型(アイソメトリック)のアクションローグライトですが、そのスピード感は既存のゲームとは次元が違います。
今回は、正月ボケした僕の脳みそを強制的に覚醒させたこのゲームの魅力と、あまりに速すぎて発生する「画面が何が何だか分からない(できないこと)」という深刻な問題点についてレビューします。
Windblownとは? 「ダッシュ」が全てを解決する世界
主人公は、空に浮かぶ島々を駆け巡る戦士。
このゲームの最大の特徴は、制限なしで連発できる「高速ダッシュ(ライトニング・ダッシュ)」です。
移動も、回避も、攻撃の起点も、すべてがダッシュ。
島から島へ飛び移るのも一瞬。敵の背後に回るのも一瞬。
「歩く」という概念が存在しないかのように、ビュンビュンと画面内を飛び回る操作感は、触っているだけで脳汁が出ます。
ここが神!Dead Cellsファンも唸る進化点
単に3Dになっただけではありません。戦闘システムが非常に洗練されています。
① 「武器切り替え攻撃」のリズムが気持ちいい
2つの武器を装備できるのですが、攻撃中に別の武器ボタンを押すと、強力な「オルターアタック(派生攻撃)」が発動します。
「剣で斬って、ダッシュで避けて、瞬時に槍に持ち替えて突き刺す!」
このリズム感が抜群で、格闘ゲームのコンボを決めているような爽快感があります。
② 武器ごとの「パッシブ」がエグい
敵を倒して手に入れた武器は、他のプレイヤーに「ギフト」として贈ることで、その武器固有のパッシブ能力(隠し味)をアンロックできます。
「攻撃するたびに毒を撒く」「クリティカル時に爆発する」など、武器を拾えば拾うほどキャラが強くなる収集要素も完備されています。
③ 最大3人のマルチプレイ対応
これだけの高速アクションを、友達と一緒に遊べます。
ソロでストイックに挑むもよし、3人でわちゃわちゃと敵をボコるもよし。
マルチプレイ時の復活システムもカジュアルで、死んでも味方が敵を倒せば蘇生できるため、気楽に参加できます。
【要注意】速すぎて「できないこと」・デメリット
スピードに特化した代償として、プレイヤーの動体視力を試すような問題点もあります。
1. マルチプレイだと「自キャラが見えない」
これが最大の欠点です。
ただでさえ動きが速いのに、3人のプレイヤーが派手なスキルや爆発エフェクトを連発すると、画面が光の粒子で埋め尽くされます。
「自分はどこにいる?」「敵の攻撃モーションが見えない!」
いわゆる「視認性の崩壊」が頻繁に起きます。
敵の攻撃を避けるゲームなのに、敵が見えなくて被弾するという理不尽さを感じることがあります。
2. 落下死のストレス
ステージは空中に浮いているため、ダッシュの方向をミスると奈落の底へ落ちます。
即死ではありませんが、HPが減って戻されます。
超高速で動き回るゲーム性ゆえに、勢いあまって足場から飛び出してしまう事故が多発。
「敵にやられるより、落ちて死ぬ回数のほうが多い」という初心者も少なくありません。
3. コンテンツボリュームは「これから」
早期アクセス(Early Access)ということもあり、ステージ数やボスの数はまだ多くありません。
『Hades』や『Dead Cells』の完成版に比べると、数十時間で底が見えてしまうかもしれません。
「1000時間遊べる完成品」を求めている人は、もう少しアップデートを待つ必要があります。
キーボード&マウスでも操作できますが、360度自由にダッシュできるこのゲームでは、アナログスティックのあるコントローラーが圧倒的に有利です。
キーボードの8方向移動だと、微妙な角度調整ができずに落下するリスクが高まります。

総括:反射神経の限界に挑みたいなら「買い」
『Windblown』は、思考停止で楽しめる最高のアクションゲームです。
仕事で疲れて、難しい戦略やストーリーを追いたくない夜。
ただひたすらにボタンを連打し、画面の中を光の速さで駆け抜けたいなら、これ以上の選択肢はありません。
視認性の悪さすらも「カオスで楽しい」と笑い飛ばせるなら、この疾走感は一生モノの体験になるでしょう。
Steamストアページ:
Windblown
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