連休明けの満員電車に揺られながら、ふと思いました。
「あー、会社辞めて、田舎で雑貨屋でもやりたいな」
そんな危険な現実逃避をしているあなたに、うってつけのゲームがあります。
世界中で大ヒットした「店主×ダンジョン探索RPG」の正統続編、『Moonlighter 2: The Endless Vault(ムーンライター2)』です。
夜はダンジョンに潜ってアイテムを仕入れ、昼はそのアイテムを自分の店で売って稼ぐ。
このシンプルかつ最強のループが、数年ぶりに帰ってきました。
今回は、前作で大富豪になるまでやり込んだ僕が、舞台を新たな領域「Endless Vault」に移した本作をプレイし、相変わらずの中毒性に脳を焼かれた話と、逆に「ここはもっと進化してほしかった(できないこと)」という惜しいポイントについて、忖度なしでレビューします。
Moonlighter 2とは? 「適正価格」を見極める心理戦
基本システムは前作と同じです。
主人公ウィルは、夜な夜なダンジョンでモンスターを倒し、素材や古代の遺物を持ち帰ります。
そして翌朝、それを店の棚に並べ、村人に売りつけます。
面白いのは、「アイテムに定価がない」こと。
プレイヤーが自分で値段を決めます。
高すぎれば客は怒って帰るし、安すぎれば大喜びで買い占められる(=損をする)。
客の表情(アイコン)を見ながら、ギリギリの高値を探り当てる「商売の駆け引き」が、このゲームの真骨頂です。
ここが進化した!2作目ならではの「深み」
「前作と同じことの繰り返しでしょ?」と思いきや、しっかりとパワーアップしています。
① ダンジョンがより「ローグライク」に
サブタイトルに「Endless Vault」とある通り、今回はダンジョンの構造やギミックがより変化に富んでいます。
新しい武器種や、環境を利用したアクションが増え、ただ殴るだけの単調さが減りました。
特に、ダンジョン内で出会うNPCとのミニイベントなど、探索の没入感が増しています。
② 店の経営が忙しくなった
ただ商品を並べるだけではありません。
客からの「リクエスト(依頼)」に応えたり、万引き犯を捕まえたり、価格変動のトレンドを読んだりと、店主としてのタスクが増加。
稼いだお金で店を改装し、内装をおしゃれにして集客力を上げる楽しみも強化されています。
③ ビジュアルが美しすぎる
前作でも評価の高かったドット絵アニメーションが、さらに滑らかに、緻密になっています。
風に揺れる草木や、モンスターの攻撃エフェクトなど、見ていて飽きない職人芸のドット絵は必見です。
【要注意】購入前に知っておくべき「できないこと」・不満点
中毒性は高いですが、ストレス要因も引き継いでしまっています。
1. 「カバン整理(インベントリ管理)」が面倒くさい
これは意図的なゲームデザインですが、人によっては苦痛です。
ダンジョンで持てるアイテム数には限りがあり、しかも「呪い」のかかったアイテムは「カバンの特定の場所にしか置けない」「隣のアイテムを破壊する」などの制約があります。
探索時間の半分は、カバンの中身をパズルのように整理する時間に消えます。
「拾ったものを全部持ち帰りたい!」という収集癖のある人は、泣く泣くレアアイテムを捨てるストレスに耐える必要があります。
2. アクションの底は浅い
『Hades』や『Dead Cells』のような、キレッキレのアクションを期待すると肩透かしを食らいます。
あくまで「経営シミュレーション」が主軸であり、戦闘は大味です。
ヒットボックス(当たり判定)が曖昧だったり、敵の動きが単調だったりと、アクションガチ勢には物足りない部分があります。
3. 経営が軌道に乗ると「作業ゲー」になる
序盤の「お金がない!」というカツカツな時期は最高に楽しいですが、店が大きくなり、大金が手に入ると、緊張感が薄れます。
「もう金ならあるし、適当な値段で売ればいいか」となってからのモチベーション維持が、このシリーズの課題でもあります。
総括:心地よい「労働」をしたい人へ
『Moonlighter 2』は、現実の労働の辛さを忘れさせてくれる、理想的な労働ゲームです。
頑張れば頑張るほど、目に見えて店が大きくなり、財布が潤う。
そんなシンプルな達成感が、疲れた社会人の心に染みます。
アクションゲームとして見ると80点ですが、「お店屋さんごっこ」としては120点の神ゲーです。
週末、あなたも伝説の商人を目指して、ダンジョンに潜ってみませんか?
Steamストアページ:
Moonlighter 2: The Endless Vault
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