「ねえ、一緒にゲームしない?」
ゲーマーの夫にとって、この言葉を妻に投げかけるのは、ある種の「賭け」です。
うまくいけば共通の趣味として最高に楽しい時間が過ごせますが、一歩間違えれば「難しくてできない!もう知らない!」とコントローラーを投げ出され、家庭内の空気がお通夜になるリスクがあるからです。
僕のゲーム歴は25年。アクションからFPSまで何でも来い。
対する嫁は、たまにスマホでパズルをする程度の「ほぼゲーム未経験者」。
そんな凸凹コンビが、2026年の正月に挑んだタイトル。
それが、完全協力プレイ専用アクション『Split Fiction(スプリット・フィクション)』です。
結論から言います。
「カップルや夫婦は、今すぐこれをやってください。絶対に喧嘩になりません。」
今回は、アクション難易度はそこそこ高いのに、なぜか初心者の嫁が一度も投げ出さずにクリアまで完走できた奇跡の理由と、予想外に深かったストーリーについて、2人で歩んだ軌跡をガッツリ語らせてください。
Split Fictionとは? 「二つの世界」を合わせる物語
本作は、画面分割(スプリット)をテーマにした3Dアクションゲームです。
プレイヤーは「虚構の世界(フィクション)」と「現実の世界」に引き裂かれた二人の主人公を操作し、お互いの世界に干渉しながらステージを進んでいきます。
一人が足場を作れば、もう一人が渡れるようになる。
一人が敵を引きつければ、もう一人が背後から攻撃できる。
『It Takes Two』の系譜を継ぐ作品ですが、本作最大の特徴は「SFミステリーのような重厚なストーリー」にあります。
ただの仲直り物語ではありません。世界の謎を解く旅なのです。
【検証】なぜ「初心者」でも心が折れないのか?
正直、始めて1時間は不安でした。
嫁は「Lスティックで移動しながらRスティックでカメラ操作」という、現代ゲームの基本動作すら怪しい状態だったからです。
しかもこのゲーム、アクション要素は意外と本格的。
足場は崩れるし、敵の攻撃は激しいし、普通に落下死します。
それでも嫁が笑顔で続けられた理由は、開発者の慈悲とも言える「3つの接待システム」にありました。
① ゾンビ戦法OK!「無限の命」システム
これが最強です。
このゲーム、「どちらか一人が生きていれば、死んだ方はその場ですぐに復活できる」のです。
嫁が穴に落ちる。僕が生きていれば、嫁は空から降ってくる。
嫁が敵にやられる。僕が逃げ回っていれば、嫁は全回復して戻ってくる。
「ごめん、また死んじゃった…」と申し訳なさそうにする嫁に、
「大丈夫、俺が生きてる限り何度でも蘇るから!特攻してきていいよ!」と言える頼もしさ。
さらに、万が一「二人同時に死んだ」としても、ロード時間はほぼゼロで、本当に少し手前(10秒前くらい)に戻されるだけ。
「今のところ難しかったね、もう一回やろう」という会話はあっても、「またあそこからやり直し!?」という絶望が一切ないのです。
このテンポの良さが、初心者の心を折らない最大の防壁になっていました。
② ボス戦の「半分チェックポイント」が神
各ステージの最後には巨大なボスが待ち受けています。
このボス戦もギミック満載で、初見殺しの攻撃も多いです。
しかし、素晴らしいのが「ボスのHPを半分まで減らすと、そこでチェックポイントが入る」こと。
後半の激しい攻撃で全滅しても、再開は「HP半分」の状態から。
「前半はもうクリアしたから、次は後半のパターンだけ覚えればいいよ」
この仕様のおかげで、嫁の集中力が切れる前にボスを倒し切ることができました。
「あとちょっと!」が本当に「あとちょっと」である安心感。これは全てのアクションゲームが見習うべきです。
③ 「教える喜び」を感じさせるレベルデザイン
ぱっと見の画面は、SFチックで情報量が多く、初心者は「何をすればいいの?」と固まってしまう場面が多々ありました。
「あの光ってる壁、何?」
「あそこに行けないんだけど…」
でも、ここで僕が
「俺がスイッチを押してる間に、その光ってる壁に向かってジャンプしてみて」
「あの赤い箱を、R2ボタンで掴んでこっちに投げて」
と具体的に指示を出すと、嫁はすぐに理解して実行してくれます。
操作自体はシンプルに作られているため、「何をすべきか」さえ分かれば、初心者でもスーパープレイができるようになっているのです。
謎が解けた瞬間の、
「あ!そういうことか!できたー!」
という嫁の歓声。
そして「ナイス!」と返す僕。
このやり取りこそが、協力ゲームの醍醐味であり、夫婦の絆ポイントが加算される瞬間でした。
予想外!?ストーリーと「えっ(笑)」となる結末
アクション部分も素晴らしいのですが、特筆すべきはストーリーの面白さです。
メインストーリー:意外と骨太なSF
最初は「二人の世界を繋げて脱出する」という単純な話かと思いきや、中盤から世界の構造に関わる謎が明らかになり、グイグイ引き込まれます。
「続きが気になるから、明日もやろ!」と、嫁の方から誘ってくるほどでした。
映画を一本観終わったような読後感は、大人にこそ刺さる内容です。
サイドストーリー:開発者の悪ふざけ(褒め言葉)
ステージのあちこちにいるNPCの悩みを解決する「サイドストーリー」があるのですが、これが秀逸です。
感動的な話かと思いきや、
「えっ、そういう結末!?(笑)」
と二人で顔を見合わせて爆笑してしまうような、ブラックジョークやシュールなオチが満載。
特に「愛を探す清掃ロボット」のエピソードの結末は、今思い出しても笑えます。
(ネタバレになるので書きませんが、ぜひ見てほしい!)
こういった「寄り道」の楽しさが、アクションの緊張感を程よく緩和してくれました。
総括:夫婦の時間を作る「魔法のツール」
『Split Fiction』は、単なるゲームソフトではありません。
「夫婦で共通の目標に向かい、助け合い、笑い合い、達成感を共有する体験」そのものです。
僕が敵を引きつけ、嫁がギミックを解く。
嫁が落下し、僕が復活させる。
その一つ一つのプレイが、
「俺が支えるから大丈夫」
「あなたがいてくれて助かった」
という、言葉以上のコミュニケーションになっていました。
クリアした後のエンドロールを見ながら、嫁が言った一言。
「楽しかったね。次はなんのゲームやる?」
この言葉を聞けただけで、このゲームを買った価値は十分すぎるほどありました。
パートナーと何か一緒に遊びたいと思っているあなた。
今週末は『Split Fiction』の世界へ、二人で旅立ってみませんか?
Steamストアページ:
Split Fiction
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