PCゲーマー、特にFPSやTPSを愛する者にとって、ゲーミングマウスは単なる入力機器ではありません。それは、自らのパフォーマンスを左右する“最強の武器”であり、同時に我々を無限の沼へと誘う“悩みの種”でもあります。
「もっと軽い方がいいのか?」「ワイヤレスは遅延しないのか?」「形状は左右対称か、エルゴか?」
何を隠そう、僕もその「マウス沼」にどっぷりと浸かり、長年さまよってきた一人です。全ては、安定した有線の「Corsair」から始まりました。やがて「軽さ」と「無線」を求めて「Logicool G PRO X SUPERLIGHT」の革命に触れ、最新トレンドを追いかけて「Razer Viper V3」も試し、そして今、僕は「VAXEE XE Wireless」という一つの“答え”にたどり着きました。
この記事では、僕が経験したこれらの主要なゲーミングマウスの特徴を徹底的に比較し、なぜ最終的に「GproX」と「VAXEE XE」こそが、多くのゲーマーにとっての“最終回答”になり得ると確信したのか、その理由を全編実体験ベースで語ります。
僕が辿った“マウス沼”の変遷|4つのステップと実体験
なぜ僕が今の結論に至ったのか。まずは、僕のマウス遍歴という“旅”にお付き合いください。きっと、あなたの今の悩みに重なる部分があるはずです。
Step 1. 全てはここから始まった「Corsair 有線多ボタンマウス」
僕のPCゲームライフの初期を支えたのが、Corsairの有線ゲーミングマウスでした。当時はまだ「ワイヤレス=遅延・電池切れ」という不安が根強く、有線接続の絶対的な安定感は大きな魅力でした。
- 特徴:有線接続の安定性、多ボタンによる利便性、やや重めのしっかりとした重量感。
- メリット:充電や遅延の心配が一切不要。MMORPGや普段の作業では、サイドボタンの多さが非常に便利でした。
- 感じた限界:しかし、FPSゲームにのめり込むほど、ケーブルが引っかかる煩わしさと、マウス本体の「重さ」が、素早い視点移動(フリックエイム)の妨げになっていると感じ始めました。ここで僕は、初めて「軽さ」と「ワイヤレス」を意識し始めます。
Step 2. 革命との遭遇「Logicool G PRO X SUPERLIGHT
」
次に僕が手にしたのが、世界中のプロゲーマーのデスクを席巻した、伝説的な名機「G PRO X SUPERLIGHT(GproX)」です。これは、僕にとって“革命”でした。
- 特徴:当時としては驚異的な63g以下の圧倒的な軽さ、遅延を一切感じさせない完璧なワイヤレス技術「LIGHTSPEED」、そして誰の手にも馴染みやすい、癖のない丸みを帯びた左右対称形状。
- メリット:ケーブルのストレスから完全に解放されました。マウスバンジーも不要になり、デスクはスッキリ。そして何より、その軽さによって、マウス操作が腕の動きと完全に一体化する感覚を初めて味わいました。エイムの精度が劇的に向上したのは言うまでもありません。
- 感じた限界:まさに「一つの完成形」。多くの人がこれを“ゴール”と呼ぶ理由が痛いほど分かりました。しかし、強いて言うなら、その「癖のなさ」ゆえに、僕の掴み持ちでは、もう少ししっかりと指をかける“くびれ”が欲しいと感じる瞬間もありました。
Step 3. 最新トレンドへの挑戦「Razer Viper V3 HyperSpeed
」
GproXという基準を知った上で、次に僕が試したのが、Razerが送り出す最新鋭の対抗馬「Viper V3」です。(※僕が試したのは乾電池式のHyperSpeedモデル)
- 特徴:GproXよりもさらに進化した最新センサー、乾電池式による驚異的なバッテリー持続時間とコストパフォーマンス(HyperSpeedモデル)。本体形状もGproXより少し平たく、指をかける窪みがはっきりしているのが特徴です。
- メリット:最新技術の塊であり、センサー性能や応答速度は文句なしの最先端。形状もGproXが合わなかった人にとっては、完璧な選択肢になり得ます。
- 感じた限界:乾電池式(HyperSpeedモデル)は、電池の種類によって重量や重心バランスが変わる点が、僕には少し合いませんでした。(※充電式のProモデルならこの問題はありません)。GproXに比べて、まだ市場での絶対的な信頼性はこれから、という印象も受けました。
Step 4. “沼の出口”か?「VAXEE XE Wireless」
そして、僕が現在メインで使用しているのが、この「VAXEE XE Wireless」です。VAXEEは、元ZOWIEの伝説的な開発者たちが立ち上げた、eスポーツ(競技)に特化した新興ブランドです。
- 特徴:派手なLEDやソフトウェアは一切なし。あるのは、勝利のために最適化された完璧なビルドクオリティ(軋みやガタつきゼロ)、絶妙な反発力に調整されたクリック感、安定性を極めたワイヤレス接続
- メリット:「道具としての信頼感」が他の全てを圧倒します。握った瞬間に分かる本体の剛性感、ホイールの正確なノッチ感、クリックの明確な跳ね返り…。その全てが、ミリ秒を争う戦場での「安定性」のために設計されています。形状もGproXとViperの中間的な“良いとこ取り”で、僕の掴み持ちに完璧にフィットしました。
- 感じた限界:価格が高い。入手性がやや悪い(公式サイト中心)。機能性(ソフトウェア)はLogicoolやRazerに劣ります。これは、余計な機能を削ぎ落とした“競技用ツール”なのです。
【徹底比較】ゲーミングマウス4機種の特徴まとめ
僕が経験した4機種の主な特徴を、比較表にまとめました。
| モデル | 形状 | 重量 | 接続 | クリック感 | 価格帯 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Corsair | エルゴ/多ボタン | 重め (90g〜) | 有線 | 標準的 | 標準 | 安定性抜群。MMOや作業にも◎。重さとケーブルがネック。 |
| Logicool G PRO X SUPERLIGHT | 左右対称 (丸型) | 超軽量 (約63g) | ワイヤレス | やや軽め | 高価 | ワイヤレス軽量マウスの“基準点”。誰にでも合う形状。 |
| Razer Viper V3 HyperSpeed | 左右対称 (平型) | 軽量 (約82g/乾電池) | ワイヤレス | カチッと明確 | 標準〜高価 | 最新センサー搭載。GproXの対抗馬。コスパモデルも有。 |
| VAXEE XE Wireless | 左右対称 (中間型) | 軽量 (約76g) | ワイヤレス | 絶妙な重さと反発 | 非常に高価 | 競技用の“究極の道具”。完璧なビルド品質と信頼性。 |
結論:なぜ「GproX」と「VAXEE XE」の2択をおすすめするのか
RazerやCorsairも素晴らしいマウスです。しかし、なぜ僕が最終的にこの2つを「究極の選択肢」としておすすめするのか。それには明確な理由があります。
理由①:「G PRO X SUPERLIGHT」は、万人が買うべき“基準点(教科書)”
今、ゲーミングマウスで迷っている人がいたら、僕はまず「GproXを買いなさい」と言います。なぜなら、このマウスが現代のゲーミングマウスの“基準点”だからです。
癖のない形状、圧倒的な軽さ、完璧なワイヤレス性能。このマウスが合わないという人は非常に少ない。まずはこの「王道」を知ること。そして、GproXを基準にして「自分はもう少し平たい方がいい(→Viper)」「もっとしっかり握りたい(→VAXEE)」「エルゴ形状がいい」と、次のステップに進むのが、マウス沼脱出への最短ルートです。
理由②:「VAXEE XE」は、GproXの先にあった“究極の道具”
GproXの完成度を認めつつも、僕のように「もっとしっかり握りたい」「クリック感やホイールにも、道具としての究極の信頼性が欲しい」という、一歩先に進みたいゲーマーの要求に応えてくれるのがVAXEEです。
派手な機能や軽さの追求よりも、コンマ1秒を争う戦場での「安定性」と「信頼性」を極めた、まさにプロ向けのツール。価格は高いですが、その価値は間違いなくあります。GproXを経て、自分がマウスに何を求めているかが明確になった人がたどり着く、一つの“終着点”と言えるでしょう。
【FAQ】ゲーミングマウス選びでよくある質問
Q1. 有線と無線、結局どっちがいい?
A1. 2025年の今、ゲーム用途では完全に「ワイヤレス」を推奨します。Logicool, Razer, VAXEEといったトップメーカーのワイヤレス技術に、人間が体感できる遅延は存在しません。ケーブルのストレスから解放されるメリットが圧倒的に上回ります。
Q2. 重いマウスと軽いマウス、どっちがいい?
A2. ほぼ「軽量マウス」(50g〜70g台)の圧勝です。少ない力でマウスを動かせるため、長時間の疲労軽減と、素早い視点移動(トラッキング)に非常に有利です。かつての「重いマウスで安定させる(ローセンシ)」という考え方は、マウス自体の性能向上により過去のものとなりつつあります。
Q3. 左右対称とエルゴノミクス(右手用)、どっちがいい?
A3. これは、あなたの「持ち方」によって決まります。
- 掴み持ち(Claw Grip)/ つまみ持ち(Fingertip Grip):指先での細かな操作が多いため、「左右対称」マウスが合いやすい傾向があります。
- かぶせ持ち(Palm Grip):手のひら全体でマウスを覆うため、手の形にフィットする「エルゴノミクス」形状が合いやすいです。
今回紹介した4機種は、いずれも「左右対称」またはそれに近い形状です。
総括:マウス沼の出口は、意外と近いかもしれない
ゲーミングマウス選びとは、自分の「手の大きさ」「持ち方」「プレイスタイル」を知る、終わりなき旅のように思えます。
しかし、Corsairの有線で基本を知り、Razerの最新技術に触れ、そして「GproX」という完璧な基準点と、「VAXEE」という究極の道具に出会うことで、その旅は終わりを迎えるかもしれません。
この記事が、あなたの「マウス沼」を脱出する一助となれば幸いです。
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