【Noita レビュー】“死因”すら愛おしい?全てのピクセルが動く、狂気と実験の物理演算ローグライト

当ページのリンクには広告が含まれています。

アクションゲームで死んだ時、あなたは悔しさを感じますか?それとも、「なんだそれ!」と笑ってしまいますか?

もしあなたが、予測不能なハプニングや、自らの過ちで引き起こされる大惨事を笑って許せるタイプなら、今回紹介するゲームは、あなたの人生で最も刺激的な「実験室」になるでしょう。

その名は『Noita(ノイタ)』

フィンランド語で「魔女」を意味するこのゲームは、一見するとレトロなドット絵の2Dアクションです。しかし、その中身は、現代の最新技術でも真似できないような「全ピクセル物理シミュレーション」と、プログラミングに近い「魔法構築システム」が組み込まれた、とんでもない怪物タイトルです。

「難しすぎてクリアできない」「でも、なぜか起動してしまう」。そんな中毒者を世界中に生み出し続ける本作の魅力を、僕の数えきれない“爆死”体験と共に徹底レビューします。

目次

『Noita』とは?世界が“生きている”アクションゲーム

プレイヤーは魔法使いとなり、危険な洞窟の最深部を目指します。ローグライトなので、死ねば最初からやり直し。マップ構造も毎回変化します。しかし、他のゲームと決定的に違うのが、世界の成り立ちそのものです。

① 全てのドット(ピクセル)に、物理法則がある

このゲームの画面に映る全てのドットは、ただの絵ではありません。それぞれが「水」「油」「木」「火」「酸」といった物質としての性質を持っています。

  • 「木」に火がつくと燃え広がり、「煙」が出る。
  • 「油」の海に火花が落ちれば、大爆発を起こす。
  • 天井の「水」を爆破して落とせば、下の「溶岩」が冷え固まって「岩」になり、足場ができる。

このように、世界そのものが化学反応を起こし続けています。敵を倒すために撃った魔法が、ガスに引火して自分ごと吹き飛ぶなんて日常茶飯事。この「何が起こるか分からない」ライブ感が、本作最大の魅力です。

② 魔法は「拾う」のではない。「創る」のだ

『Noita』のもう一つの核、それが「杖(ワンド)の編集」です。拾った杖には、複数の「スロット」があり、そこに様々な「呪文」をセットすることで、オリジナルの魔法を作り出せます。

ここが凄いのが、呪文の組み合わせ順序や発動条件を、まるでプログラミングのように組める点です。

「散弾のように3方向に飛び、壁に当たると爆発し、さらにそこから酸を撒き散らす魔法」なんてものも作成可能。知識さえあれば、画面全体を一瞬で消し飛ばすような“核兵器”すら作れてしまいます。(※ただし、試し撃ちで自爆して死ぬまでがセットです)

『Backpack Battles』や『Outer Wilds』好きに刺さる理由

一見ジャンルは違いますが、本作は当ブログで紹介した名作たちと通じる面白さがあります。

知識が力になる「魔術の研究」

『Outer Wilds』のように、このゲームにレベルアップによるステータス上昇はありません。強くなるのは、プレイヤー自身の知識です。「この液体の正体は何か」「この呪文とあの呪文を組み合わせるとどうなるか」。死を繰り返して得た知識が、次の冒険で最強の武器になります。

    シナジーを見つける「ビルド構築」の快感

    杖の編集は、『Backpack Battles』や『Slay the Spire』のデッキ構築そのものです。限られたマナ容量とスロットの中で、いかに効率よく、かつ凶悪なシナジーを生み出すか。拠点(聖なる山)で杖をいじり回している時間は、アクションゲームであることを忘れるほど没頭してしまいます。

    「Noita’d(ノイタ死)」に耐えろ!
    海外コミュニティでは、理不尽な死に方を「Noitaされた(Noita’d)」と呼びます。突然の爆発、見えない場所からの狙撃、自分が撃った魔法の跳弾…。このゲームにおいて、死はあまりにも唐突で、理不尽です。しかし、それを「なんだ今のww」と笑えるメンタルがあれば、このゲームは一生遊べます。

    【FAQ】購入前によくある質問

    Q1. アクション操作は難しい?
    A1. キーボード&マウスでの操作(エイム)が基本となります。敵の弾幕を避ける操作などは難しい部類に入りますが、それ以上に「環境を利用して敵をハメる」「壁を掘って迂回する」といった知識での攻略が重要です。

    Q2. クリアまでの時間は?
    A2. 初クリアまでは数十時間〜100時間かかることもザラです。しかし、一度クリアしてからが本番とも言えます。隠しエリア、隠しボス、とんでもない謎解きが世界中に散りばめられており、全ての要素を遊び尽くすには数百時間が必要です。

    Q3. PCスペックは必要?
    A3. 意外と必要です。グラフィックはドット絵ですが、物理演算処理がCPUに高負荷をかけます。派手な爆発を起こすと、ハイスペックPCでも処理落ちすることがあります。ある程度余裕のあるCPUを積んだPCでのプレイを推奨します。

      総括:魔術師よ、好奇心で自滅せよ。

      『Noita』は、ゲーム側が用意したレールの上を走るジェットコースターではありません。危険な薬品と火薬が満載された実験室に放り込まれ、「さあ、好きに遊べ」と言われるようなゲームです。

      失敗すれば爆発します。でも、成功すれば世界を支配するほどの力を手に入れられます。

      もしあなたが、既定調和なゲームに飽き飽きしていて、自分だけの発想で世界を壊してみたいと願うなら、今すぐこの危険な洞窟に飛び込んでみてください。あなたの想像を超える“死に様”が待っています。


      ■ あわせて読みたい関連記事

      他にも中毒性の高いインディーゲームを知りたい方はこちら。

      よかったらシェアしてね!
      • URLをコピーしました!
      • URLをコピーしました!

      この記事を書いた人

      趣味がゲームの30代会社員です。
      このブログでは思ったままに雑記していきます。

      コメント

      コメントする

      目次