MMORPGやアクションRPGをプレイしている皆さん、正直に答えてください。
「キーボードの数字キー『6』より向こう側、指届かなくないですか?」
「WASD移動しながらスキルを押そうとして、指が攣りそうになりませんか?」
レベルが上がれば上がるほど増えていくスキル。しかし、人間の指の本数は増えません。
「Shift + Ctrl + 1」のような複雑な同時押しを駆使して、必死にピアノを弾くような操作をするのはもう限界。
そんな悩みを抱えていた僕がたどり着いた、PCゲーム操作の「ゴール(最終地点)」があります。
それが、左手デバイス『Razer Tartarus Pro』と、多ボタンマウス『Razer Naga V2 HyperSpeed
』の二刀流です。
かつてはLogicool G600が定番でしたが、入手困難となった今、このRazerセットこそが現代の最適解です。
しかし、この環境を手に入れるには、お金だけでなく「ある代償」を支払う必要があります。
今回は、RPGの世界が変わるこの組み合わせの魅力と、購入前に絶対に覚悟しておくべき「脳の書き換え(矯正期間)」の辛さについて、忖度なしでレビューします。
なぜ「キーボード+普通のマウス」ではダメなのか?
普通のキーボード操作(WASD移動)には致命的な弱点があります。
それは、「移動のために常に3本の指(人差し指・中指・薬指)が拘束される」ことです。
移動しながらとっさに押せるキーは、親指と小指の範囲に限られます。
しかし、今回紹介する「左手デバイス+多ボタンマウス」に変えると、世界はこう変わります。
- 移動:左手の「親指一本」だけで完結。
- スキル:左手の残り4本指と、右手の親指(12ボタン)ですべて発動。
つまり、「移動しながら、20個以上のスキルを即座に撃てる」状態になります。
これは一度味わうと、二度と普通のキーボードには戻れない快感です。
【左手】Razer Tartarus Pro:移動の革命児
キーボードの左半分だけを切り取ったようなデバイスです。
最大の特徴は、側面についた「8方向サムパッド」。ここにWASD移動を割り当てることで、親指だけでキャラをグリグリ動かせるようになります。
メリット:20個のキーが全て「自由」になる
移動から解放された人差し指〜小指は、すべてスキル発動に使えます。
一番押しやすい位置に「決定」「ジャンプ」「マップ」「インベントリ」などを配置すれば、ホームポジションを崩さずにあらゆる操作が可能です。
ホイールもついているので、カメラのズームなども手元で完結します。
【右手】Razer Naga V2 HyperSpeed:数字キーを親指に宿す
サイドに12個のボタンがズラリと並んだ、通称「多ボタンマウス」です。
ここにキーボードの「1〜0」「-」「^」などを割り当てます。
メリット:ワイヤレス&電池式の安心感
上位版の「Pro」もありますが、僕はあえてこの「HyperSpeed」を推します。
理由は単3電池で動くからです。
バッテリー劣化の心配がなく、エネループを使えば運用コストは激安。万が一電池が切れても、交換すれば5秒で復帰できます。
重量もProより軽く、長時間プレイしても手首が疲れません。
【超重要】購入前に覚悟すべき「できないこと」・地獄の矯正期間
ここが一番伝えたかったことです。
このセットを買って家に届いた初日、あなたは間違いなくこう思います。
「まともに歩くことすらできない…!!」
1. 最初の1週間は「初心者以下」になる
今まで「WASD」で移動していた脳の回路を、「左手親指」で移動するように書き換える作業は、想像を絶するストレスです。
とっさに避けようとして薬指を押してしまったり、マウスのサイドボタンを押し間違えたり。
導入して最初の1週間は、高難易度コンテンツには絶対に行けません。木人(練習台)を相手に、赤子のように歩く練習をする必要があります。
多くの人がここで挫折してメルカリに出品します。これに耐える覚悟が必要です。
2. Tartarus Proの「アナログ入力」は切るべし
Tartarus Proには「キーを浅く押した時と深く押した時で別の操作をする」というアナログオプティカルスイッチが搭載されています。
聞こえはいいですが、実戦では「軽く触れただけで誤爆する」という事故が多発します。
購入したら即座にSynapse(設定ソフト)を開き、感度を一定にし、2段階入力機能はOFFにすることを強く推奨します。
3. デスクのスペースを占拠する
フルキーボード、Tartarus、マウス。これらを置くとデスクはパンパンになります。
チャットをする時は結局キーボードが必要なので、キーボードを少し奥に追いやり、手前にTartarusを置くなどのレイアウト変更が必須です。
総括:苦労の先にある「人馬一体」の操作感
導入コストは約3万円。
そして、慣れるまでの1週間のストレス。
ハードルは高いですが、それを乗り越えた時、あなたのキャラクターは「手足のように」動くようになります。
考えた瞬間にスキルが出て、敵の攻撃を流れるように避ける。
本気でエンドコンテンツを攻略したい人、あるいは腱鞘炎になりかけている人。
この「最終地点」への投資は、あなたのゲーマー寿命を確実に延ばしてくれます。
さあ、まずは歩く練習から始めましょう。
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